Chronicles of Ancient Darkness 3
Soul Eater
ミシェル・ペイヴァー著、さくまゆみこ訳 『クロニクル千古の闇3--魂食らい』、評論社、2007。
サイズ:22×14cm 446頁/ 定 価:1890円(本体価格1800円)
Paver, Michelle. "Chronicles of Ancient Darkness 3:Soul Eater".Orion
Publising Group Ltd., 2006
あらすじ | 登場人物 | 朗読CD |
Story of Soul Eater 『魂食らい』あらすじ |
―舞台は6000年前の北ヨーロッパ、万物の魂<ナヌアク>が存在すると信じられている世界― アザラシ島での<魂食らい>との戦いから約半年たった晩冬。 トラクとレン、そしてウルフはワタリガラス族野営地から少し北東へ行った森で狩をしていた。 トラクはそこで、不吉の兆候と言われるワシミミズクの羽根を見つける。 そして、その狩りの途中「奇妙な獲物」を追いかけていったウルフが行方不明になってしまう。 痕跡から、ウルフはどうやら何者かにとらわれ、北方に連れ去られたらしい。 野営地に戻りフィン=ケディンに助けを求ようというレンの言葉を押し切り、 トラクはその場を通りがかったヤナギ族にフィン=ケディンへの伝言を託し、ウルフを救うべく極北へ旅立つ。 結局レンもトラクに同行し、時には口論をしつつもウルフを連れ去った者の後を追い、北へと向かって足を進めていくが、 その途中で前の年にも出会った心が壊れてしまった<歩き屋>に出会う。 <歩き屋>はトラクたちに、自分の火を盗まれ、盗んだものたちは北にある<扉>を開こうとしている、 <ヘビの目>を探すように、と謎めいた言葉を残す。 ウルフをさらった者たちの跡を見失ったトラクは<生霊わたり>をするとレンに告げる。 レンの協力を得てトランス状態に入り、ワタリガラスに<生霊わたり>をしたトラクは そりに縛り付けられるウルフを発見、そして、そのそりを引くものが<魂食らい>であることを知る。 トランス状態を脱したトラクはウルフを連れ去った者たちが北に向かったことだけをレンに告げ、 <魂食らい>であったことは告げなかった。 一刻も早くウルフを助け出したいトラクは、レンが再びワタリガラス族野営地に戻り、 フィン=ケディンに助けを求めようと言い出すことを恐れていたためである。 トラクが<生霊わたり>をしたことに対して怒ったのか、風が強くなり、トラクとレンは危うく凍死しかけるが、 そこに犬ぞりに乗った男が通りがかり、難を逃れる。 男はシロギツネ族のイヌクティルクという名で、トラクたちを探しに来たのだと言う。 北を目指したいトラクであったが、しぶしぶイヌクティルクとともに西にあるというシロギツネ族の野営地に向かう。 途中シロクマの襲撃にあい、犬一頭を失うものの、何とか無事にシロギツネ族の野営地に到着する。 野営地でシロギツネ族の長老から トラクがハンターであるオオカミに対し斧を振り下ろすという悪事を働くという夢を見たと言われるトラクたち。 そのためにイヌクティルクはトラクとレンを探していたのであった。 レンは若いころのフィン=ケディンを知るシロギツネ族の魔導師タヌジアクからお守りのための入れ墨をほどこしてもらい、 シロギツネ族の女たちに新しい服を作ってもらい、シロギツネ族が信用できる人々であると感じていた。 一方トラクは一刻も早くシロギツネ族の野営地を抜け出し、ウルフを救うために北へ向かいたいと思っていた。 タヌジアクから、ウルフをさらったのが<魂食らい>であると知らされたレンは それをトラクに告げるべきか迷っていたが、そのことをすでにトラクが知っていたことを知る。 トラクとレンは、ウルフを救うため、イヌクティルクと、赤子を失いもう1人の息子が行方不明になっているアクーミクの助けをかり、 シロギツネ族の野営地を抜け出し、極北の<ヘビの目>へ向かう。 ―ウルフをさらった<魂食らい>たちの目的とは? トラクとレンは、ウルフを<魂食らい>たちの手から救うことができるのだろうか?― |
あらすじ | 登場人物 | 朗読CD |
Characters of Soul Eater 『魂食らい』登場キャラクター | |
Torak トラク |
主人公。オオカミ族の13歳の少年。前年に父を失う。<生霊わたり>の特別な力を持つ。 何者かにさらわれた「兄弟」であるウルフを救うため、極北へ旅立つ。 |
Wolf ウルフ |
前年に鉄砲水により家族を失った若オオカミ。オオカミ語を解すトラクを「兄弟」とみなしている。 狩りの途中に何者かに極北へと連れ去られる。 |
Renn レン |
弓矢を生きがいにしているワタリガラス族の13歳の少女。魔導師の素質を持っている。 トラクと共に、さらわれたウルフを救うため極北へ旅立つ。 |
Fin-Kedinn フィン=ケディン |
ワタリガラス族の族長。自分の氏族だけでなく、他の森の氏族たちからも尊敬されているリーダー。 レンの伯父であり、トラクの父のかつての親友でもある。知っていることの多くを語ろうとはしない。 |
Saeunn セイアン |
ワタリガラス族の魔導師。 レンに魔術を伝えたい、と思っている。 フィン=ケディンに意見できる唯一の人物でもある。 |
Inuktiluk イヌクティルク |
シロギツネ族の男。 トラクとレンが凍死しそうになっているところを助け、シロギツネ族の野営地へ連れて行く。 |
Nef ネフ |
<魂食らい>の1人、コウモリ族の魔導師。 ずんぐりした体に曲がった脚を持つ女で、いつもコウモリを連れている。 |
Seshru セシュル |
<魂食らい>の1人、クサリヘビ族の魔導師。美しい顔を持った女。 |
Thiazzi シアジ |
<魂食らい>の1人、オーク族の魔導師。弱い生き物を痛めつけることに喜びを感じる大男。 |
Eostra イオストラ |
<魂食らい>の1人、ワシミミズク族の魔導師。仮面をつけた背の高い女。 他の<魂食らい>たちからも恐れられている。ワシミミズクを連れている。 |
Tanugeak タヌジアク |
シロギツネ族の魔導師。レンにお守りの入れ墨をほどこし、変装や魔術に必要な袋を与える。 若いころのフィン=ケディンを知っているらしい。 |
Akoomik アクーミク |
シロギツネ族の女。熱病で赤子を亡くし、長男も行方不明になっている。 |
White Fox boy シロギツネ族の少年 |
自称<魂食らい>の弟子。トラクと同じ年頃の少年。アクーミクの息子。 |
Walker 歩き屋 |
かつてカワウソ族だった老人。とにかく汚らしい格好をしている。 心が壊れてしまっているが、時々その目は輝きを取り戻し、トラクたちにヒントを与える。 |
あらすじ | 登場人物 | 朗読CD |
ORION AUDIO BOOKS "SOUL EATER" READ BY IAN McKELLEN イアン・マッケランによる朗読CD | |
UKの出版社から、 UKの名優、サー・イアン・マッケランさまによる朗読CDが出ています。 (SEはU.S.版未確認) 全部で6枚組、6時間45分くらいの長さです。 |
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